内に秘めたる闇

 

 

本日は、雨のせいでしょうか。

秋らしく、
肌寒い日を すごしました

おマミです。

 

先日、やたらと
セキュリティー対策
を頑張りました!

と、

息を巻いて
お話しさせて いただきました。

 

なんと!

本日 早くも、
そうした安全対策が 、

功を奏したようで
ございます

 

高名なる、
Google 先生は おっしゃいました。

 

「 ログイン画面とかね。
工夫しとくと、

なんか 良いのよ? 」

 

おお。

左様に 先生がおっしゃる ? 

しからば、さっそく !

 

と。

 

勇んで 設定を いたしまして、

多少なりとも、
複雑な守りを 固めてみた 次第です。

 

「 山 と言えば 川 」

こんなね、
使い古された 合言葉なんぞ!

現在社会に おきましては、
到底 ありえない わけです。

 

文字だけでなく、画像やら 音声やら、

さまざまな 認証方法を 設定する事が、

トレンディー なのだそうです。

 

こうした事で、
大量不正アクセス 等を
防ぐ事が出来ると。

 

なるほど。

江戸城も、
ひっくり返る程の
頑強なセキュリティー。

多少、入城に 手間がかかろうとも、

いざ 合戦!と言う際には、

その設定で良かった~と
思うに 違いないのです。

 

まぁ、そうとは言いましても。

わたくしは
一国 一城の あるじ
ありますから、

合言葉で スッと、
ログインです。

なんなら、 

顔パスだって

できていいはず。

 

そんな訳で 本日は、

ホクホク顔で、ログインです。

 

 

もうね。 そのサマったら、

凱旋 。

 

人々がね、諸手を挙げて、
殿の帰りを 迎えるはずなのですよ。

わたくしは、
余裕の笑みを浮かべて、

エンターキーを 押しましたね。

 

押しましたとも。 

軽やかにね。

 

すると、どうでしょう !

 

ログイン
出来ひんで
やんの !!

 

 

それ見た事か !!!

 

これが セキュリティーですよ!

セキュリティー たる
セキュリティー!

 

あるじ のお帰りだとて、
疑わしきは 罰せよ!

恐れ入ります 殿!
もう一度 合言葉をば !

 

うむ!

その心意気や よし !!

 

 

しかし まぁね。

何度も何度も、ドア 叩いてんのに。

ちっとも 開けては くれないご様子!

 

目の前に 燦然と輝くは、

パスワード を
ご確認ください。

 

いやさ! 

それ 設定したの

拙者なのに~?

 

殿も ほとほと
困り顔です。

 

こうなってしまうと、
恥も外聞もありません。

 

玄関から 入れなきゃ、
トイレの窓が
開いてるかも ☆

 

そんな 心持ちで。

手当たり次第に、
手持ちの ノートパソコンをはじめ、

スマートフォンからも
再三 ログインを試みます。

 

開かない扉。

拒まれ続ける 合言葉。

もはや、
ノドも 枯れ果てました……

 

かくなる上は!

この 城ごと焼き払い
新たな門出に向かうべきか 否か……

 

しかし、その刹那。

 

スマートフォンの ログイン画面は、
今までと 少し違っていました。

 

「 そちらのアカウントとは

別のアカウントで

ログインしてください。 」

 

え? 

あ。 そうなの?

やだ アタシ。 

城 間違えた !!

 

もうね!
 完全に、人んち でした。

別の ログイン画面からね、
別のアカウントへ ログインなんてね!

道場破りじゃ ございませんもの、
できるハズも ございませんよ!

 

でもね、お隣なんですよ。

類似アカウントなんですーう。

でもね。

そっちのは
持ってなかったものですからね、

入りようもなく!

 

もうね。

スマホにしてみれば
気の毒だったでしょうねぇ。

 

「 中村さんちの お嬢さん、

  寝ぼけたはって
ずっと ウチのドア
叩いてはるわ~

  アンタ ちょっと、
やんわり 言うてあげたら
どやの? 」

 

もうホントにね。 
ご近所トラブル ですよ。

そりゃ、
奥様も 眉を ひそめますしね、

ダンナ様だって、
言いにくそうに
おっしゃいましょうよ。 

幼いお子さんが
目を覚まさなかった事だけが、

不幸中の幸いでしょうか。

 

 

まぁ。

そんな すったもんだでね。

すんなり入れました。

ログイン画面さえ正しければ。

 

 

セキュリティー
関係なし!

 

 

どちらかと申しますと、

わたくしの行為の方が、
大量不正アクセス でした。

 

 

わたくしは こんな 肌寒い夜に、

自身にひそむ、

ハッカーの素質に

さいなまれています。