11月11日でございます 本日は、
私の 永遠のアイドル、
2代目ウサギさんで らした
お羽ちゃんに 出会った記念日です。

はじめて 我が家に お迎えしたのが 2004年。
お月さまに 帰ってしまったのが 2012年。
2004年 当時は、とても 辛い時期で、
自分すら 大事に できないのに、
小さな命を愛しても 幸せにも出来ず、
お別れにだって
耐えられるわけがなかろうと
絶対に 動物なんて
飼うつもりはなかったのに、
何の気なしに
フラリと立ち寄った
新規オープンの ペットショップで
手のひらに おさまっちゃう
ちいさな ベージュの女の子に
ひとめぼれ。

いざ 連れ帰ってみたものの、
お店のオープンに 合わせたのでしょう、
お母さんウサギからは
まだ離しては いけない時期
だったようで、
ドライペレットも
食べれないような 子でした。

試行錯誤の末、
お湯で ふやかして
お粥さんのようにした ペレットを、
削ってスプーンのようにした 割りばしで
少しづつあげてみると、
やっと食べれたのが 印象的です。

歩き方も ぎこちなくて、
部屋のスミで
ちいさく 不安そうに
震えていましたが、
出会えたことが嬉しくて
泣きながらダッコして、
「大丈夫よ」と伝えると、
ホッとしたように 寄り添ってくれた事を
思い出します。
しかしまぁ、
本当に 赤ちゃんすぎた上、
虚弱体質で。
なんか
お腹の虫の 病気にかかっちゃって。
しばらく 目が離せなかったなぁ。
ですが 治ってしまえば
どしどし元気になりまして。
とんでもなく 小悪魔な女の子に
なってしまいましたね~

うちの 歴代ウサギさん達は
みんな ナデナデが 大好きなのですが、
お羽さんは 群を 抜いております。
朝 私 が起きて
朝食を取ろうとすれば、
チャン!と左側に
彼女も座りまして、
「ちょっと?朝のご挨拶は?」
とばかりに、
私を ツンツン。
ハイハイと
頭を ぽふぽふ するばかりでは
満足しませんもので、
私の腕に 前足をのせて
上目遣い。
「ねぇってば?」

…この カワイコちゃんめっ!!
しかしながらですね、
左手って
お箸を持つ方なんです 私。
なもんで、
「 お嬢さん。
私 今 ごはん中なんで、
後にしてもらえますか~ 」
とお伝えしても
無視!
「今 なでて!」
ぬう。かわいい。
それでも、 ほっときますと
「わかったわよ、しょうがないわねぇ!」 と
私の手をペロペロ。
ペロペロしてあげんだから
ナデナデしてよね!
という 交換条件。
しかも 3ペロぐらいで終了し
またもや 「撫でろポーズ」に 突入する始末。
デラックス かわいい。
いやでもねぇ。
お気持ち 大変嬉しいんですけど、
今 私 ごはん中なのよねー
と、 頭を ぽふぽふ だけしますと
「もう知らないっ !!」 とね。
プリプリ怒って どっかいっちゃう始末。
あーあ。 すねちゃったよ。
マキシム かわいい。
そんなこんなで。
やっとこ 朝ごはん終わりまして、
ゆっくりナデナデしようと
お嬢さんの元へ行きましても、
「今じゃないのっ!!」 と
ブスくれて さわらせない上、
半日 不機嫌というね!
お姫さまっぷり。
あーあ。
ワガママちゃんだなーあ。
と。
今 思い出しても
ニヤニヤ いたします (笑)
そんな かわゆい彼女も、
かわゆい まま お年を召し、
私は 彼女が
おばあちゃんになった事も
実感できないまま、
春を迎える前のある日
ふと
肺を悪くして、
そのまま
お月さまに
帰ってしまいました。
彼女は、
自分の死を
受け入れておりまして、
グッタリと寝転びながらも
まったく 恐怖を感じておらず、
「明日は雨のようね」
と 言うみたいに、
ただ淡々と
『そろそろ 行きますからね』
と 伝えられたのが
むしろ悲しかったです。
『そんな事を言わないで』と。
励ましながら 体をなでて
号泣する 私を見て、
彼女は 困ったように
ガクガクと 起き上がって、
私の顔を 優しく なめてくれました。
ああ……
本当にお別れなんだ と、
悟った瞬間でもありましたが。
この子を困らせてはいけないと、
「ゴメンね」と
笑って 言い続けた 夜でした。
私がいては 行けないだろうと。
彼女を残して、 私は部屋に上がりました。
しばらく眠った後、
胸が苦しくて 目が覚めました。
そのまま数分か、 数時間か。
私はずっと ひとりで
ベッドに横になりながら、
息を殺して 天井を見ていました。
ある瞬間に、
ああ。
もう行っても 大丈夫だと思い。
部屋を出ると、
彼女は 少し血を吐いて
倒れていました。
まだ、 温かかった あの子は
やっぱり
どこまでも かわいい ままでした。

天使には 羽があるのです。
こんな事を思い出すと、
出先の駅前でも
大号泣してしまう
ふがいない 私ですが、
改めて思い出すと 良い事も あるようです。
彼女の じゃじゃ馬っぷりと
さりげない優しさを思い出して
今でも 胸が 熱くなります。
思い返せば、
はじめて出会った日に
「大丈夫よ」
と言った言葉を、
お別れの日に彼女は
「大丈夫よ」
と言って、
返してくれたのかも しれません。

愛おしいなあ お羽さん。
今でも ずっと 大好きです。
自分を大事にできなくても
大事な存在がいてくれると、
その子の為に 生きれるものかも と、
思わせてくれた存在です。
また いつか会えたら、
あの柔らくて ふわふわの ベージュっ娘が、
「なでさせてあげてもいいけど?」 と、
うれしそうに
真っ黒な瞳を輝かせて
私の所に来てくれたら。
そう思って、
お別れを 乗り越えた 私です。
お別れの日のことを考えて
何もしないなんて、
バカな事をしなくて
良かったなぁ。
時間が経ってしまえば、
ステキな思い出の方が 多いのですものね。
彼女の命日は いつだったのか、
すぐには 思い出せませんが、
彼女がやってきた
11年前の 今日の事は、
なぜか
先ほどの 事のようにも 思い出せるという。
そんな本日、 ポッキーの日。
小悪魔ガール
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